バラの種類 青いバラ
イイハナ・ドットコムの『バラの種類 青いバラ』。
話題の青いバラについて、交配の歴史などをご案内しています。
バラの種類 青いバラ
その美しい姿と甘い香りで美の象徴とされるバラ。理想の花の色を追い求めて人々は研究を重ね、様々な魅惑の色を作り出しました。黄色いバラも今ではよく目にしますが、交配を重ね苦心して作り出された物です。中でも青いバラは研究者を魅了してやまない領域。というのもバラは青い色素を持っていないので青いバラは自然には存在しないもの。過去にも「青いバラ」として話題になったものはありますが、それは交配によって赤色の色素を弱めたりしたもので、青というより紫色、藤色、ブルーグレーに近いものだったといえるようです。
また、生花を特殊な技法で染色したバラも「青いバラ」として比較的安価で売られています。かなり人工的な色ですが、切り花として期間限定で楽しむには手軽でいいかもしれません。
2004年、某大手メーカーの開発チームが商品開発で培われたノウハウを使い、遺伝子組み換えによって青色の色素を自身で持つ「青いバラ」の完成を発表しました。その花は確かに今までのものと比べ真の「青」に近い色でした。作り方は、別の花の青の色素をバラの遺伝子に組み込むという方法でした。できあがった青いバラは青色色素を遺伝的要素として持っているので、そのバラを他種とかけあわせることにより、より多くの色を生み出す可能性も秘めています。バイオテクノロジーの産物であるため販売までは様々な審査が必要なようですが、近いうち青いバラが花屋さんの店頭に並ぶのも夢ではないかもしれません。
人間のあくなき探求心と夢を追い続ける気持ちから自然にないものまでも作り出してしまうということは、ちょっと疑問に思うところもあるのですが、青いバラの実物を目にしたらそのあまりの美しさに全て忘れて虜になってしまうかもしれませんね。
他にも交配によって、より青いバラの開発を続けている研究者もいらっしゃいます。
バイオテクノロジーで作り出された青にはかなわないとしても、バラの本来の色素が偶然生み出す限りなく青に近い色にもぜひ魅了されてみたいと思います。
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