ハダニの仲間(吸汁性害虫)
葉裏に寄生し汁を吸い込みます。被害が進むと葉の葉緑素がぬけ白っぽくカスリ状になります。極微小な虫ですが、繁殖力が強く薬剤に対する抵抗力がつきやすいため、数種類のダニ退治薬を交互に散布して防除することが必要です。
発生時期
3~10月
寄生植物
草花、野菜、らん類、花木、庭木、果樹などほとんどの植物
被害症状
葉裏に寄生して汁を吸うため、葉の表面から見ると、吸われた部分の葉緑素が抜けて、針先でつついたような白い小斑点を生じます。
数が少ないと判別しにくいですが、数が多くなると白くカスリ状にまとまって見えるため、この時点で気がつくことが多いです。
被害が進行するに従って葉色は悪くなり、草花や野菜では落葉して枯れることもあります。庭木などでは枯れることはありませんが生育が悪くなり、葉色もさえないため美観が損なわれます。
生態
ハダニの仲間にはナミハダニの「黄緑色型」のように色の薄い種類も多くいますが、赤い色をしている「赤ダニ」もいます。
成虫で体長が0.5mm程度と小さく、主に葉裏に寄生しています。卵→幼虫→成虫と不完全変態し、高温乾燥時を好むため、梅雨明けから9月頃にかけて繁殖が旺盛になります。逆に水に弱いので、夕立などがあると生息密度が下がります。卵や成虫の状態で越冬します。
防除方法
水に弱いため、定期的に葉裏に散水して寄生数を減らすことはできますが、室内や雨の当らない軒下などの植物は被害の進行が速いので特に注意が必要です。
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