【お悔やみの花のマナー】絶対に失敗しない贈る時期・色・相場をプロが解説

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お悔やみのメッセージ イメージ

大切な方の突然の訃報。 「お悔やみの気持ちを花に託して伝えたい」と思っても、どんなお花を選べばいいのか、いつ贈るのが正解なのか、マナーに迷ってしまうことはありませんか?

お悔やみの贈り物は、故人を偲び、ご遺族の心を慰めるためのもの。だからこそ、失礼のないようにきちんとマナーを守りたいですよね。
この記事では、フラワーギフト専門店が「お悔やみの花を贈る際の基本的なマナー」を分かりやすく解説します。 贈るタイミングやNGな花、宗教ごとの違いなど、安心してお花を選べるようサポートいたします。

お悔やみ

お悔やみの花を贈るタイミングはいつ?
時期別のマナー

お通夜、告別式、葬儀、四十九日

お悔やみの花は、贈るタイミングによって選ぶべき花やスタイルが変わります。早すぎても遅すぎてもいけません。ここでは主な3つのタイミングについて解説します。

お花を贈るタイミングは大きく分けて「お通夜・告別式まで」「四十九日まで」「四十九日以降(年忌法要など)」があります。

① 訃報を聞いてすぐ(お通夜・告別式まで)

訃報を聞いてすぐにお花を贈る場合、「枕花(まくらばな)」としてご自宅へお届けするのが一般的です。

タイミング お通夜の前まで
注意点 あまりに早すぎると「準備して待っていた」かのように受け取られる可能性があるため、少し時間を置くか、落ち着いた色味のものを選びましょう。
葬儀会場へ送る場合 会場によっては持ち込み不可や、提携花屋以外の受け入れをしていない場合があります。必ず事前に葬儀会場へ確認が必要です。

② 葬儀後〜四十九日(忌中)

葬儀に参列できなかった場合や、後から訃報を知った場合は、この期間に贈ります。

おすすめ 初七日から四十九日の法要に合わせて贈ると丁寧です。
スタイル そのまま飾れる「アレンジメント」や「スタンドブーケ」が、花瓶を用意する手間がなくご遺族の負担になりません。

③ 四十九日以降(一周忌・三回忌など)

四十九日を過ぎると「忌明け」となり、少し色味のあるお花も贈れるようになります。命日やお盆、お彼岸に合わせて贈るのが一般的です。

Point

初七日や四十九日などの法要に合わせて贈る場合は、法要の前日に届くように手配するのがマナーです。当日はご遺族が準備で忙しいため、前日に届くと安心です。

どんなお花を選べばいい?
色や種類のタブー

避けるべきタブーな花

「きれいな花なら何でもいいの?」いえ、実はお悔やみには避けるべき「タブーな花」が存在します。ご遺族を不快にさせないための、色と種類の選び方を見ていきましょう。

基本の色選び:四十九日までは「白」が基調

四十九日まで 白一色、または白を基調に淡いブルーや紫、クリーム色などを加えた控えめな色合いにします。「白上がり」と呼ばれるスタイルが最も無難で格式高いとされています。
四十九日以降 故人が好きだった色や、優しいピンクや黄色など、少し明るい色を取り入れてもOKです。ご遺族の心を癒やすような優しい色合いが好まれます。

避けるべき「NGなお花」

良かれと思っても、以下の特徴を持つ花はマナー違反となるため注意しましょう。

特徴 理由 具体的な花
トゲが
ある花
「殺生」や「痛み」を連想させるため バラ、アザミなど
香りが
強すぎる花
線香の香りを邪魔するため カサブランカ(ユリの中でも特に香りが強いもの)など
毒が
ある花
仏事にふさわしくないため トリカブト、彼岸花など
花が首から
落ちる花
「首が落ちる」=縁起が悪いため 椿(ツバキ)

※故人が特に好きだった花(バラなど)を贈りたい場合は、トゲを取り除き、メッセージカードに「故人がお好きだったので」と一言添えるのが心遣いです。

関係性で変わる?
お悔やみの花の金額相場

金額相場

「高すぎると気を使わせるし、安すぎると失礼かも…」。金額選びは悩ましいポイントですよね。故人との関係性に合わせた一般的な相場をご紹介します。

一般的な相場は3,000円〜10,000円程度です。

友人・知人・会社関係: 3,000円〜5,000円

相手にお返しの気遣いをさせない、程よい金額感です。

親族・特に親しい間柄: 5,000円〜10,000円

ボリューム感のあるアレンジメントや、上質な胡蝶蘭などが選ばれます。

連名で贈る場合: 10,000円〜30,000円

職場一同や友人一同で贈る場合は、大きめのスタンド花や豪華なアレンジメントを選ぶこともあります。

気持ちを添えるメッセージカード・
立札の書き方

メッセージイメージ

お花だけを送るよりも、一言メッセージを添えることで、より深く哀悼の意が伝わります。そのまま使える文例をご用意しました。

メッセージカードの文例

【基本の文例】

この度は突然の悲報に接し、驚いております。 心よりお悔やみ申し上げますとともに、ご冥福をお祈りいたします。

【ご遺族を気遣う文例】

○○様のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます。 ご家族の皆様のお悲しみをお察しし、心よりお見舞い申し上げます。 どうぞご自愛くださいませ。

立札(名札)について

スタンド花や大きなアレンジメントを贈る場合は、誰から届いたか分かるように「立札」を立てます。

立札イメージ

書き方:「供 〇〇(贈り主の名前)」

個人の場合はフルネーム、会社の場合は「会社名+代表者名」または「会社名一同」とします。

もっと文例を確認したい方は
【文例集】お悔やみ・お供えのメッセージにコピーして使える全30パターン
を参考にしてください。

【宗教別】
仏教・神道・キリスト教での違い

日本では仏式が多いですが、相手の宗教が神道やキリスト教だった場合、マナーが少し異なります。特に「名札」や「花の種類」には注意が必要です。

仏教(仏式)

菊、ユリ、蘭などが一般的。
特徴 最も一般的なスタイル。四十九日までは白を基調にします。

神道(神式)

仏式と同様に白を基調とした花(菊やユリなど)を用います。
注意点 蓮(ハス)の花は仏教の象徴なので避けます。また、胡蝶蘭は根がある(=根付く)ことから神道でも好まれます。

キリスト教

洋花(ユリ、カーネーション、ガーベラなど)が基本です。
注意点 「菊」は使いません。また、名札(立札)は立てず、メッセージカードを添えるのが一般的です。「ご冥福をお祈りします(仏教用語)」は使わず、「安らかな眠りをお祈りします」などの言葉を選びましょう。

マナーを守って、
温かい気持ちを届けましょう

お悔やみの花を贈る際のマナーについて解説してきました。

マナーは大切ですが、一番大切なのは「故人を偲び、ご遺族を慰めたい」という温かい気持ちです。 もし迷われた際は、プロが選定したお悔やみ花から選ぶのが安心です。イイハナ・ドットコムでは、マナーに沿った安心のお悔みのお花をを多数ご用意しております。

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