お供え・お悔やみの花

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お供え、お悔やみの花のよくあるご質問

■贈り方の基本・マナーに関するご質問

お供え・お悔やみの花を贈る時のマナーはありますか?

贈る時期や形式によって守るべきマナーがいくつかあります。特に重要なのは「贈る前の確認」「花の色」「避けるべき花」です。

●贈る前の確認事項
お通夜やご葬儀にお花を贈る際は、必ず事前にご遺族や斎場・葬儀社の方へ、お供え花を贈っても良いか、また持ち込みのルール(サイズや形式など)があるかを確認しましょう。
●贈る時期と花の色に関するマナー
通夜・葬儀・初七日
白を基調とした色を選ぶ厳粛な場であるため、白をメインとし、落ち着きのある青、紫、淡いピンクなどの差し色を使用することが一般的です。
四十九日以降の法要
明るい色や故人の好きだった花も選択可能です。四十九日以降は、明るい色のお花も問題ありません。故人を偲ぶ気持ちを込めて故人の好きだった花を選ぶのもおすすめです。
●避けるべき花(タブーとされている花)
トゲのある花(バラ、アザミなど)や毒があるお花(ヒガンバナ、スズラン、スイセンなど)はタブーとされていますので避けましょう。 故人が好きだったなどの理由でやむを得ず上記の花を贈りたい場合は、必ずご遺族にあらかじめその旨を伝えて、了承を得てから手配するようにしましょう。

お悔やみの花はいつまでに贈るべきですか?

お悔やみの花を贈る時期は、故人との関係性や、贈るお花の用途によって異なります。主に以下のタイミングに分けて検討しましょう。

●訃報直後〜ご逝去を悼む期間(枕花・供花)
ご遺体の安置されているご自宅へ、訃報からすぐ〜通夜開始までに贈ります。ご遺族の負担にならないよう、事前に意向を確認しましょう。
●通夜・告別式(供花)
通夜開始の3時間前までに斎場へ届くよう手配します。当日では間に合わないことが多いため、前日までに手配しましょう。
●ご葬儀後〜四十九日まで(弔問時)
初七日を過ぎてから四十九日までの間が一般的です。ご遺族に連絡し、ご都合の良い時期を見計らって手配しましょう。
●法要の時
四十九日や一周忌などの法要当日に、開始時刻に間に合うよう手配します。ご自宅の場合は、ご遺族の準備の負担を減らすため前日に届くよう手配するのが親切です。

贈るのに避けたほうがよいお花はありますか?

お供えのお花選びに厳密な決まりはありませんが、故人やご遺族への配慮から、一般的に以下の花は弔事の場ではタブーとされています。

●特に避けるべきとされるお花
トゲがあるお花(バラ、アザミなど)
殺生や怪我を連想させるため。
香りが強すぎるお花(ユリ、クチナシ、キンモクセイなど)
お線香の香りを邪魔したり、体調の優れないご遺族の負担になったりするため。
毒がある花(ヒガンバナ、スズラン、スイセンなど)
仏様にお供えするのにふさわしくないと考えられているため。
縁起が悪いとされる花(ツバキ、サザンカなど)
花が首が落ちるように散る様子が、死や不吉なことを連想させるため。
●例外と注意点
故人が好きだった花である場合は、バラなどトゲのある花でも、トゲを取り除いた上で、事前にご遺族の了承を得て贈ることは可能です。また、香りの強い花でも、近年ではアレンジメントにユリなどが使われることも多いですが、ご自宅などに贈る際はご遺族の意向を最優先しましょう。

お悔やみ花の予算相場はどれくらいですか?

予算相場は、贈るお花の用途(枕花、供花、法要など)や、故人・ご遺族との関係性によって異なります。

●枕花 (親族、ごく親しい友人)
5,000円〜2万円程度で通夜・葬儀までの間、故人の枕元に飾るため、大きすぎないアレンジメントが一般的です。
●供花 (斎場:会社・団体、友人、知人)
1基、1万5,000円〜3万円程度で葬儀場の両脇に飾る「スタンド花」が一般的です。
●個人からの供花(個人の友人・知人)
5,000円〜1万5,000円程度で斎場やご自宅に、コンパクトなアレンジメントや花束を贈る場合の目安です。
●法要の供え花(四十九日、一周忌など:親族、参列者)
5,000円〜1万5,000円程度で葬儀から時間が経っているため、明るい色の花を多めに使用することが増えます。
●予算を決める際のポイント
予算を決める際は、ご遺族の負担への配慮を最優先しましょう。ご自宅へ贈る場合、豪華すぎると管理や処分の負担になるため、相手の状況を考慮した予算を心がけてください。団体で贈る際は一人あたりの負担額で算出しましょう。式場へ供花を贈る場合のみ、事前に葬儀社へ相場を確認するとスムーズです。

お悔やみの花を贈る相手によって、花は変えるべきですか?

贈る相手(贈り先)や故人との関係性によって、お花の形式や選び方を変える事が多いです。

●贈る相手による「形式」の違い
斎場・葬儀社(会社・団体、一般的な知人)
供花(スタンド花)のスタイルで公に哀悼の意を示すため、統一された大きな形式(供花)が一般的です。
ご自宅(葬儀後の弔問者)
アレンジメント、花束のスタイルで飾るスペースに配慮し、小ぶりで持ち運びやすい形式を選びます。
ご遺族・ご親族(親族、非常に親しい友人)
枕花、供花、アレンジメントのスタイルでご遺族の意向を最優先し、形式にこだわらず、時期や用途に合わせて選びます。
●宗教による配慮
宗教によって、選ぶべき花や形式が変わる場合があります。
キリスト教では菊は用いられず、白いユリやカーネーションが好まれます。
贈り先の宗教がわからない場合は、白を基調とした淡い色合いのアレンジメントを選べば失礼にあたることは少ないです。

供花とは何ですか?

供花(きょうか、くげ)とは、故人の霊を慰め、弔意を表すために、祭壇や仏前にお供えするお花のことです。主に、お通夜、ご葬儀・告別式、四十九日や一周忌などの法要といった弔事の全般で贈られます。「供え花(そなえはな)」とも呼ばれます。

■花の種類や選び方に関するご質問

お悔やみの花を贈る際、どんな形(スタイル)がありますか?

お悔やみの花は、用途に応じて、いくつかのスタイルから選びます。

●アレンジメント
ご自宅へのお供えや法要で最も選ばれる形式です。花瓶不要でそのまま飾れるため、ご遺族に手間をかけさせません。枕花もこのコンパクトな形式です。
●花束
故人の好きだった花や特定の花材を主役にして、想いを伝えることに適しています。 アレンジメントよりも花のボリュームを出しやすい形式ですが、花瓶への活け替えが必要なため、ご遺族の手間を考慮して選ぶ必要があります。
●プリザーブドフラワー
水やりが不要で、長期間美しいまま保たれる形式です。仏壇への長期的なお供えや、遠方のご遺族への贈り物として人気です。
●お花とスイーツのセット
アレンジメントと日持ちのするお菓子を組み合わせた形式です。ご遺族の負担になりにくい「消え物」として、ご自宅へのお供えや法要後の贈り物に人気です。
●胡蝶蘭
手入れが簡単で長持ちするため、法要後の長期的なお供え花として人気です。
●スタンド花(供花)
葬儀会場の祭壇脇に飾る大きな形式です。公に弔意を示しますが、斎場や葬儀社への事前の持ち込み確認が必須です。

お供えにおススメの花の種類を教えてください。

お供えのお花は、派手すぎず、長く日持ちする花が推奨されます。贈る時期によって適切な花の種類や色が異なります。

●忌中(通夜・葬儀〜四十九日)
菊、百合、胡蝶蘭など、白を基調とした控えめで格式のある花が適しています。
●忌明け(四十九日以降の法要)
菊や百合に加え、リンドウやカーネーションなど、淡い色合いの花も選ばれます。故人の好きだった花を選ぶことも可能です。
※ポイント
トゲのある花(バラなど)や香りの強すぎる花は避けるのがマナーです。
供花として選びたいお花については供花に選びたい花とはを参考にしてください。

喪中はがきが届いたら、お花を贈ってもよいですか?また、いつ頃贈るのが適切ですか?

はい、喪中はがきが届いた際にお花を贈ることは、故人を偲び、ご遺族に弔意を伝える良い方法であり、全く問題ありません。

年内に贈る場合
すぐに弔意を伝えたい場合に適しています。はがきを受け取った直後、11月?12月中旬を目安に贈ります。
年明けに贈る場合
寒中見舞いとして、寂しいお正月が明けた頃に心を癒す目的で贈ります。松の内が明けた頃(1月8日以降)が適切です。

造花(ドライフラワー)はお供えしてもよいのでしょうか。

近年、造花(アートフラワー)やドライフラワー、プリザーブドフラワーを仏壇へのお供えとして使用することは増えており、特にご自宅への長期的なお供えとしては問題ないとされています。

通夜・告別式などの厳粛な儀式の場では、生花を贈るのが基本ですが、長期的なお供えとして造花やプリザーブドフラワーは、水やりや手入れが不要なため、ご遺族の負担を軽減できるという配慮から、ご自宅の仏壇へのお供えとして広く利用されています。

ペットのお悔やみにお花を贈ってもよいですか?また、贈る際に注意すべき花はありますか?

ペットのお悔やみにお花は贈っても問題ありません。悲しみに寄り添い、故ペットを偲ぶ気持ちを伝えるのに適しています。
ただし、他のペットの安全に配慮し、以下の花は必ず避けてください。

ユリ科の植物:ユリやチューリップなど、特に猫にとって強い毒性がある花は、避けてください。
トゲのある花: 他のペットが怪我をしないよう、バラなどトゲのある花は避けるか、完全に処理しましょう。
香りの強い花: 犬や小動物のストレスになる可能性があるため、香りの弱い花を選ぶのがおすすめです。
スタイルは、手入れが楽なアレンジメントやプリザーブドフラワーが好まれます。