お盆とお彼岸の違いとは?

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お盆とお彼岸には、明確な違いがあります。
ご先祖や亡くなった方を偲ぶのは同じですが、お盆は故人が帰ってくるお迎えをします。一方で、お彼岸は極楽浄土の仏さまやご先祖を思うという期間になります。

お盆とは

お盆とは

お盆の期間は、8月13〜15日(もしくは7月13〜15日)です。
この期間はご先祖さま、亡くなった方がいっときだけこの世に帰ってこられる期間とされ、無事に行き来ができるように盆の入りには迎え火を、盆明けには送り火を焚きます。きゅうりと茄子で行き来するための動物をお供えするのも、重要な習わしです。行きはあの世からこの世にできるだけ早く帰ってこられるようにきゅうりの馬を、帰りはできるだけ遅く帰ってほしいという意味から茄子の牛をお供えします。

お彼岸とは

お盆は年に一回ですが、お彼岸は春と秋に二回あります。
お彼岸は、春分の日と秋分の日を中日(ちゅうにち)として数えた計7日間で、年によって日にちは変わりますが3月21日頃、9月22日頃がその期間にあたります。
「彼岸」とは極楽浄土のある世界のことで、三途の川を挟んで現実の世界(此岸)とつながっていると考えられています。お彼岸の時期には、彼岸があるとされる真西の方を拝み、お墓参りをして仏さまに感謝を伝え、ご先祖さまを敬います。

お盆はご先祖さまを迎える、お彼岸はご先祖さまを思う

つまり、お盆は此岸(現実の世界)にいっときだけご先祖さまを迎える期間で、お彼岸はここにはいないご先祖さまに此岸から敬いの気持ちを改めて伝える期間です。
ちらもご先祖や仏さまを敬う行事があることは共通していますが、意味合いやとらえ方には大きな違いがあることがお分かりいただけたと思います。なお、お寺でおこなわれる法要は、お盆は盂蘭盆会(うらぼんえ)、お彼岸は彼岸会(ひがんえ)といいます。

お盆もお彼岸もお墓参りは丁寧に

お盆もお彼岸もお墓参りは丁寧に

お盆もお彼岸も、お墓参りやお掃除は念入りにおこないます。
掃除をしてお供えをすることは先祖を敬い、故人を偲ぶことにつながるからです。きれいに掃除をして、ぼたもちやおはぎ、お花をお供えし、改めて感謝と敬いの心を伝えます。ぼたもちやおはぎをお供えするのは、赤い色のあずきが邪気を払い、悪いものから守ってくれる縁起のいい食べ物とされているからです。
近年ではお墓を閉じたり、お墓をもたずに手元供養を選択される方も増えているかもしれません。その場合は、お盆、お彼岸に合わせて家でお花を飾る、お供えをするなどして、自分のライフスタイルに合わせた行事としておこなってみてはいかがでしょうか。

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