世界のブリーダー情報

メイアン社 数々の銘花を生み出し続けるフランスの名門ブリーダー

フランス人の感性を生かした華やかな色彩や豊かな香りを持ち合わせた、フランスのエスプリがぎっしりとつめこまれたバラを、メイアン社は世に生み出しり出し続けています。
メイラン・ファミリー南仏プロヴァンスに本社のあるメイアン社は、3世紀にわたる家族経営で、自らを「ザ・グランド・ローズ・ファミリー」と呼ぶとおり、メイアン家の伝統と家族の絆を何よりも大切に守り続けています。
メイアン社原点は、19世紀半ばにフランス・リヨンの庭師であり、バラ栽培家であったジョセフ・ランボーがバラの育種を始めたことによります。ランボーの娘と結婚した婿のフランシス・デュブレイユもまた、義父の影響により有名な育種家となりました。フランシスの娘クラウディアと結婚したアントワーヌ・メイアンはメイアン社を立ち上げ、後にその愛称『パパメイアン』という有名なバラを捧げられた人物です。そしてアントワーヌの息子フランシスによって、永遠の銘花『ピース』が生まれました。
フランシスは46歳という若さで世を去り、残された妻マリールイーズと父アントワーヌは力を合わせまだ青年だったフランシスの息子アランにバラ育種家一族の教えを授けました。立派に成長したアランは素晴らしいリーダーシップで現在のメイアン社を率いています。 1971年より開催されている世界バラ会議で、「バラの殿堂」入りを果たした13品種のうち4品種がメイアン社作出のバラであり、まさに名実ともに名門ブリーダーです。(世界バラ会議とは、イギリスのロンドンに本拠地を置く世界37カ国のバラ会が加盟する世界バラ会連合が開く世界大会。3年に一度、バラの歴史が長い国・都市で開催されます。)

デルイター社 独創的でユニークな品種を創り出すオランダのブリーダー

デルイター社は1912年、へリット・デルイターによって、創立されました。
現在の育種家ハンス・デルイターはハイスの息子であり、三代目です。彼らは様々なタイプのバラを育種してきましたが、ハンスは現在、ミニバラ育種を担当しています。ハンスは12歳の頃からバラ育種に携わってきました。デルイター社の育種チームは5人で構成されています。
現在の育種場はオランダのHazerwoudeという町にあります。ここはオランダ西部の緑の中心と言われています。この辺りの風景は、牧草地や、たくさんの小さな湖、池、川や運河があります。
緑の中心地全体は海面以下のレベルに位置しています。過去には風車があり、水を掻きだす役目をしていました。今では近代化されたポンプにとって変わられましたが、今でも古い水車いくつか散らばっています。

京成バラ園芸 日本屈指の薔薇ブリーダー

昭和30年代、私鉄各社によるバラ園作りがひとつのブームになった時代。そのブームに乗り、京成電鉄は、所有していた谷津遊園でバラ園を始めました。
ただバラを育てるだけでなく、品種改良も行いたいとの創業者の思いがあり、ミスターローズと名高いバラ作出家の鈴木省三さんを迎え、品種改良にも取り組みました。その甲斐あって、1967年、東京オリンピックの聖火をイメージして作出された「聖火」が、ニュージーランド国際コンクール金賞を受賞。日本のバラが初めて海外で認められました。この受賞を皮切りに、1988年には「光彩」がオール・アメリカン・ローズセレクション(AARS)受賞、また最近では2004年にジャパンローズコンクール(JRC)で銅賞と、ほぼ毎年、新品種が受賞しています。 現在、京成バラ園では700品種、7,000株のバラが育てられています。毎年新しい品種を平均して7種類作出し、いままで160品種開発。1つの品種を製品化するためには早くても8年を要します。また、最近は病気に強いバラが求められている一方で、できるだけ農薬を使用せずに育てたい方が増えているため、強い品種の開発が京成バラ園の使命となっています。

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